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クリニックの設計事務所の設計料とは?費用の内訳と確認したい点

クリニックの設計を設計事務所へ依頼しようと考えたとき、設計料がどのくらいかかるのか、そもそも何に対して支払う費用なのかが分からず、相談をためらってしまう先生は少なくありません。工事費と違って形として見えにくいぶん、金額の妥当性を判断しづらいのではないでしょうか。とはいえ、設計料の中身と決まり方を知っておくと、見積もりを受け取ったときに確かめるべき点がはっきりし、依頼する相手も選びやすくなります。本記事では、医療施設の設計に携わる立場から、クリニックの設計事務所の設計料について、業務の中身と決まり方、費用を左右する要素、見積もりの確認点の順に整理してお伝えします。

設計料は何に対して支払う費用なのか

設計料は、図面を1枚描くための費用ではありません。診療の構想を空間のかたちに翻訳し、法規を満たす図面へ落とし込み、その図面どおりに工事が進むかを確かめるところまでを含む、一連の業務に対する対価だと考えていただくと分かりやすいでしょう。まずは、その中身を分けて見ていきます。

基本設計で方向性をかたちにする

基本設計は、ヒアリングで聞き取った診療の方針や大切にしたい体験を、間取りや動線の案としてかたちにしていく段階です。どの部屋をどこに置き、患者さんとスタッフがどう動くのかという骨格を、この段階で描いていきます。ここで方向性が定まるほど、後の工程が滑らかに進むようになるでしょう。

実施設計で工事の図面へ落とし込む

実施設計は、基本設計で固めた案を、実際に工事ができる精度の図面へ仕上げる段階になります。仕上げ材や設備の位置、細かな寸法までを定め、医療法や建築基準法、消防法といった法規を満たしているかも確認します。この図面の精度が、見積もりの正確さと、着工後の変更の少なさに直結してくるでしょう。

設計監理で図面どおりの工事を確かめる

設計事務所の業務は、図面を渡して終わりではありません。工事が始まってからも、図面どおりに施工が進んでいるか、仕上がりに問題はないかを要所で確認していく設計監理という役割があります。壁の中や天井裏など、完成すると見えなくなる部分を、そのタイミングで確かめられるのは大きな安心につながるでしょう。

設計料の決まり方には主に3つの考え方がある

設計料の示し方は、事務所によって考え方が分かれます。どの方式かによって、金額の見え方や比べ方も変わってくるため、相談の段階で確かめておきたいところです。

工事費に対する割合で示す方法

もっとも広く使われているのが、工事費に対する一定の割合として設計料を示す方法です。規模が大きくなるほど金額も上がる分かりやすさがある一方で、工事費が確定するまで最終的な設計料も定まらないという性質があります。割合の根拠や、どの範囲の工事費を対象にするのかは、あらかじめ聞いておくとよいでしょう。

業務量に応じて積み上げる方法

設計にどれだけの人手と時間がかかるかを積み上げて算出する方法もあります。工事費の大小ではなく、実際の業務量に応じた金額になるため、内容と費用の関係が説明しやすい方式だといえます。どの業務にどれだけの手間を見込んでいるのかを確かめると、金額の中身が理解しやすくなるでしょう。

定額で示す方法

あらかじめ決まった金額を提示する方法もあります。予算が読みやすい安心感がある一方で、その金額にどこまでの業務が含まれるのかが分かりにくいこともあります。設計監理まで含むのか、変更が生じたときはどうなるのかを、契約の前にはっきりさせておきましょう。

設計料を左右する主な要素

同じクリニックでも、条件によって設計料は変わります。金額の差がどこから生まれるのかを知っておくと、見積もりを読み解きやすくなります。

診療科と規模による違い

必要な部屋の数や、求められる設備の要件は、診療科によって大きく変わります。手術室やレントゲン室のように、法規や設備の条件が厳しい部屋があると、検討すべきことが増えるぶん業務量も増えていきます。坪数が広がれば、それだけ図面に描き込む範囲も広くなるでしょう。

物件の状態と条件

新築なのか、テナントの一区画なのか、あるいは居抜きの物件なのかによって、設計の難易度は変わります。既存の建物に手を入れる場合は、現況を調べる手間が加わり、構造や設備の制約のなかで解を探すことにもなります。制約が多いほど、設計に求められる工夫も増えていくのではないでしょうか。

依頼する業務の範囲

どこまでを設計事務所に任せるかによっても、費用は変わります。基本設計から実施設計、設計監理までを一貫して依頼するのか、それとも一部のみを頼むのかによって、金額は変わってきます。物件探しへの同席や、行政との協議の代行まで含めるのかどうかも、業務範囲としてあらかじめ確かめておきましょう。

設計料や業務範囲について詳しく知りたい場合は、医療施設の設計に特化したラカリテにお気軽にご相談ください。

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見積もりを受け取ったときに確かめたいこと

設計料の見積もりは、金額の大小だけを見ても判断がつきません。次の点を確かめておくと、後々のすれ違いを防げます。

まず、業務範囲がどこまで含まれているのかを確かめてください。設計監理が含まれるかどうかで、金額の意味はまったく変わってきます。次に、変更が生じたときの扱いです。途中で要望を変えた場合に追加の費用が生じるのか、どの範囲までなら対応してもらえるのかを、契約の前にはっきりさせておくと安心でしょう。支払いの時期も確かめておきたい点になります。着手時や図面の完成時など、区切りごとに支払う形が一般的ですが、資金の計画に関わるため、早めに確認しておくと落ち着いて進められます。複数の事務所を比べるときは、同じ条件で見積もりを出してもらうと、金額の差がどこから生まれているのかを読み取りやすくなるでしょう。

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設計料だけで相手を判断しないための視点

設計料は分かりやすい比較材料ですが、そこだけで相手を選ぶと、かえって費用がかさむこともあります。安く見える見積もりでも、設計監理が含まれていなかったり、図面の精度が足りずに着工後の変更が重なったりすると、工事費のほうで上振れてしまいかねません。設計は、その後の工事費と、開業してからの使い勝手を左右する土台になります。金額の妥当性は、その事務所が担う業務の中身と、医療施設の設計にどれだけ通じているかと合わせて考えていきたいところです。判断軸の全体像については、下記の記事もあわせてご覧ください。

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クリニックの設計料と設計事務所の相談はラカリテへ

クリニックの設計料は、図面そのものへの費用ではなく、構想を空間へ翻訳し、法規を満たす図面に仕上げ、工事が図面どおりに進むかを見届けるまでの業務に対する対価です。決まり方や金額を左右する要素を知り、見積もりでは業務範囲と変更時の扱い、支払いの時期を確かめておくと、納得して依頼できるようになります。金額だけで比べるのではなく、その費用でどこまでを担ってもらえるのかという視点を持つことが、結果として費用面でも満足のいく選択につながるでしょう。

ラカリテは、医療施設の設計と内装を専門とする設計事務所として、新規開業から分院展開、承継にともなう改修まで幅広くお手伝いしています。医療施設の設計実績は500件を超え、東京と大阪の拠点から全国のご相談に対応してきました。物件の内見への同席から、設計、施工、開業後のフォローまで、一貫してお手伝いできる体制を整えています。設計料や業務範囲で迷っている段階でも、まずは思い描いている診療の姿をお聞かせください。ご予算に合う進め方を、一緒に考えていきましょう。

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