空調・換気システム

空調・換気システム

診療所の大きさによって
異なる工事費用
目安は200~400万円

エアコンが既設でも場合によってはコスト増

今回は、テナント関係診療所に不可欠な空調・換気設備について説明したい。開業にあたり、スケルトン(内装などがない状態)契約の場合は当然、空調設備は設置されていないため、医師の負担で取り付けることとなる。

ダミー一方、事務所仕様のテナントには、すでにエアコンが設置されている。当然、エアコンが既設されているほうがコストの軽減につながると思われるだろう。ところが、安易に考えてはならない。一般的に事務所仕様の場合は、天井埋込型四方吹(写真参照)が数台設置されている。事務所として使用する場合は、間仕切りなどが天井まで施されることは少ないが、診療所の場合は会話が漏れないように各部屋の天井まで間仕切りを設けるため、エアコンの数が不足し、結果的に増設する必要が出てくる。

さらに、エアコンを増設する場合は、リモコンに注意しなければならない。既存のエアコンはリモコン1つで操作できるように工事されることがある。スイッチや温度調整が個別にできないため、待合室が暑いからといって温度を下げると、今度は処置室が寒くなりすぎるといったことが起こる。時には既設のエアコンを使用せずに天井内に隠したり、処分してもいいだろう。

このほか、室外機がかなり大型になるため、設置場所の確認も必要だ。特に屋上に室外機置き場を指定されていたり、室外機置き場のスペースが狭いと、1台の室外機で複数台のエアコンのスイッチや温度調整が可能な「ビルマルチエアコン」を導入せざるを得ない。

給気と排気のバランスが悪いと不快な音発生などの原因に

換気設備についても注意しなければならない。各部屋に換気扇を付けるのは珍しくないが、空気を外に捨てる分だけ外部から新鮮な空気を取り入れる「給気設備」を設けなければならない。50~60万円が目安だ。給気と排気のバランスをとらなければ、ドアが開けにくくなったり、不快な音が鳴る原因になるので注意してほしい。また、臭いが強い内視鏡室やレーザー室などは、通常より高性能の換気扇が必要になる。

空調・換気設備は、診療所の大きさにもよるが、200~400万円程度かかる。状況によってはコストダウンが図れない場合もあるので、開業希望テナントを見つけた場合は、不動産契約をする前に医療設計に詳しい専門家に調査してもらうことをおすすめする。

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